●ボランティアと「布施」の心

仏教では古来より「四方僧伽(しほうさんが)」の理念があります。「四方僧伽」とは僧侶・在家を問わず、国境・民族も問わず、様々な国々で「布施の循環」としての助け合い・支え合いの輪を広めようというものです。具体的にはそれぞれの国の寺院を中心として、余力のある人は物や財をお寺にお布施します。そのお布施されたものをお寺だけで使ってしまうのではなく、周りの困っている人々に分かち合って共に支え合って生きるという考え方です。この布施の循環のためには布施の心に欠かせない「三輪清浄(さんりんしょうじょう)」の考え方が基本にあります。これは布施を契機にして仏道修行をするための考え方です。

三輪清浄とは

①布施をする人が布施する

財や物に 執着しないということ。つまり相手に恩を着せるような思いを一切持たないということ。

②布施を受ける人(僧やお寺)がその布施を受けることによって、引け目を感じるようではいけないということ、その為にはその受けた布施を充分に意味のある使い方をするということ。

③布施する財や物が不正な手段で得たものであってはならないことです。つまり、布施が悪い物であってはならないということ。

以上3つが完全に成り立った時、人は布施を通して互いに人格の向上をはかり、場合によってはそのコミュニティーが生き生きと甦り、周りの人々を幸福に導くことができるのです。

当会の長年の活動もこの「三輪清浄」がさらに充実して実践できるよう、皆様からのご支援をより意味のある使い方、生かし方をするために一層の努力を継続してまいりたい

と思います。合掌    会長:川原英照

カテゴリー: コラム